「あごが痛い」「あごが開かない」「あごがカクカク鳴る」という症状を感じる方は、顎関節症の疑いがあります。特にあごの痛みで来院される方が当院でも多くいらっしゃいます。顎関節症は若い女性に多い病気といわれており、実際に来院されている方の割合も女性の方が多いですが、男性は多少の痛みを感じても我慢する傾向があり、かなり痛みが強くならない限り歯科医院に足を運ばないため、男性にも相当数見られる病気と考えられます。顎関節症の痛みは2種類に分かれ、筋肉の痛みか関節の痛みかで症状や対処が異なります。あごを動かす筋肉の痛みであれば割と短期間で治まりますが、顎関節にある軟骨のようなクッション(関節円板)にずれが生じていると、あごの痛みや開く時の音、開きづらさなどが続きやすくなります。